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  3. 大須観音 貫主・岡部 快圓さん・由緒ある大須観音の第55代貫主

視力を取り戻し、趣味の読書も裸眼で可能に!
仏の心を学ぶ修業の日々はまだまだ続く

大病の後も家族や地域の方と一緒に、お互いを思う愛を大切にしながら日々を送る岡部さん。コロナ禍で思うように外出できないながらも地域や信者の方の相談に乗り、貫主としてのおつとめを続ける中で、次第に視力の衰えを感じるようになった。白内障が進行していたという。

―― どのようなきっかけで 『名古屋アイクリニック』を受診されたのですか?

岡部さん「目がだんだん見えづらくなってきて、読書が好きなんですが、本や新聞も眼鏡をかけても読みづらくて困っていたんです。そうしたら、妻が知り合いから『いい医者がいる』って、名古屋アイクリニックの中村先生を紹介してもらったわけです」

―― 奥様がご縁をつないでくださったんですね。

岡部さん「また妻に助けられましたね。妻は私より人脈があるんですよ(笑)。病院の送り迎えも毎回してくれています。それで、中村先生にお会いして手術をしていただきました」

貫主のおつとめの合間を縫って、2022年2月の節分会が終わったタイミングで、『シナジー』という、当時導入されたばかりの新しい多焦点レンズを使った白内障手術をされた。このレンズで、近くから遠くまで、幅広い視力を得られるという。この手術で岡部さんは、右目が0.3から1.2に、左目が0.09から0.8に回復した。

―― 手術後の具合はいかがですか?

岡部さん「手術をした後ですね、いつも通り新聞を見たら、裸眼でよく読めるんですよ! 細かい字までくっきり、メガネが要らないんです! 中村先生は名医です!(笑) 今も、毎日裸眼で読んでいます。本が好きで夜に読むんですが、夜になっても視力が落ちないで、楽に読めます。仏教の哲学の本や心の本を、ボロボロになるまで読むんです。分厚くて大きな本が多いんですが、寝る前に読むとね、眠たくなってよく眠れるんです。歴史の本も大好きで、よく見えるようになってから、またよく読むようになりました」

インタビューの中でも、大須観音の来歴を伺っている際に、織田信長や豊臣秀頼など、歴史上の人物や細かい年号がすらすらと出てくるので、歴史にお詳しいのだろうと思っていたが、歴史の本が好きと伺って合点がいった。それにしても、趣味の読書の時間でさえ、仏教哲学や心の本を読み、仏の道を学ばれていらっしゃるとは、敬服の念に堪えない。これもまた、修行のひとつなのだろうか。

常に地域のことを考え、人の話に耳を傾け、親身に相談に乗り、周囲に感謝し、その時自分にできる最善を尽くす。そんな地道な日常を積み重ねてきた岡部さんの『互いを思う愛』の心は、地域や信者の方々にしっかり根付き、大須の巨大な商店街の賑わいや、寺院の華やかな行事の骨格となっている。これからも、変わることなくこの地を守る大須観音の貫主として、時代に合わせて変わりゆく大須の人々の心の支えであり続けるのだろう。ただし、周囲に心配をかけないよう、休息はこの世で取っていただきたいものである。

ベトナムに仏跡巡礼に行かれた時の一枚。食事をとった結婚式場で、花嫁たちが座る椅子に座らせてもらって、結婚式の演出もしてもらったそう。嬉しそうな奥様に対して、緊張した面持ちの岡部快圓さん。
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