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考えるより行動するタイプなので、
“治療が目に見える診療科”に惹かれます

江南厚生病院研修医

尾関 隆広さん

1994年12月13日生まれ 愛知県江南市出身
柔道二段の腕前で培ったガッシリとした体格と、人懐っこい笑顔で、医療の世界で研鑽を重ねる若き医師。
研修医として働く彼の仕事に対する想いや夢とは?

研修期間2年ですべての診療科を体験。
外科や皮膚科が気になるワケは……

2019年末以降、新型コロナウイルスの感染拡大によって世界規模で混乱が広まり、日本でも多くの医療機関が危機的状況に陥っている。しかし、終わりの見えないコロナ禍の中でも、多くの人を救いたいと医療に従事することを志す若者がいる。愛知県江南市にある『愛知県農業協同組合連合会 江南厚生病院』に研修医として勤める尾関隆広さんもその一人だ。

研修医となってから間もなく一年が経つという尾関さんは、医師としての一歩を踏み出したばかり。スポーツ選手かと思うようながっちりとした体格で、人懐こい笑顔に親しみやすさを感じる好青年だ。

その体は、幼いころから続けてきた柔道で鍛えられたものという。二段の腕前で、大学3回生の時には西日本医科総合体育大会の柔道団体戦で優勝、5回生では同大会に大将として出場し、3位を勝ち取ったほどの実力だ。

長引くコロナ禍の中、アクティブに趣味を楽しみながら医療の世界で研鑽を重ねる若き医師に、日々の仕事や将来の夢について語っていただいた。

―― 研修医の一年目として、今は具体的にどのようなことをなさっているんですか?

尾関隆広さん(江南厚生病院研修医)「僕のいる病院では研修医である2年間に、4週間から6週間くらいずつローテーションでいろいろな科を回りながら、担当患者を診ます。研修を受ける病院によってやり方が違うと思うんですけど、うちの病院はめちゃくちゃ科が多いんですよ。例えば、内科だけでも呼吸器内科、循環器内科、腎臓内科、内分泌内科など6種類くらいあるんです。外科系の中にも、一般的な外科以外に心臓血管外科とか脳神経外科とかあって。それを2年間ですべて回って、その後専攻科を決めます。希望する科とかに関係なく、研修医の間に一通りの科を回るんです。」

―― 短期間のうちに、全員がすべての科をひととおり経験するんですか?眼科とかも……

尾関さん「はい、もうすべて。眼科とか麻酔科とかも。研修医は全員、それぞれのローテーションで全部回ります」

―― それぞれやることが違って大変ですね。尾関さんは、専攻を希望している科はあるんですか?

尾関さん「そうですね。まだ回っていない科もあって、はっきり決まっていないんですけど、直接患者さんの体にアプローチして治す整形外科とか皮膚科とか、外科系がいいと思っているんです。やっぱり、直接悪いところを治すのが外科なんですよね。治療が目に見えて、個人的にはすごくわかりやすいんです。外科は体を動かしてオペができるんで。自分は頭で考えているより行動するタイプなんで、仕事でも体を使うほうがいいかなと思っています。まあ、じっとしているのが苦手っていうのもあるんですけど(笑)」

―― ご自身も柔道を続けられるうちに怪我もされてきたでしょうし……

尾関さん「そうそう。自分もそうやって怪我をして治療してきたというのが(希望する理由として)ありますね。あと、僕はアトピーがあって、その治療の経験から皮膚科にも興味があるんです。それでいうと、眼科も興味ありますね。子供の頃からずっと診てもらってますし、眼科も直接治すんで」

―― では、将来は外科や皮膚科や眼科として、開業なども考えているんですか?

尾関さん「いやぁ、まだそこまではわからないですね(笑)。ビジョンもまだはっきりしていなくて。もう1年近く経つので、そろそろ志望科も考えないといけないんですけども、それも、これから先輩や友達と相談して、周りの意見も聞きながら決めなきゃいけないと思っています。一応、外科か皮膚科あたりと思っているんですけど、ほかの科に進む可能性もあります」

医師として歩み始めたばかりの尾関さんの未来は、あらゆる可能性に満ちている。一方、新型コロナウイルスの感染はいまだ収まらず、世界的に医療現場の危機的状況が問題となっている。そのような中で、若い研修医が医療の将来に希望を持てるのか、少なからぬ不安があったので、率直に聞いてみた。

―― 医師というと、命を預かる現場で昼夜を問わない厳しい仕事というイメージがあります。医療現場の危機が叫ばれる今、特に大変な状況なのでは?

尾関さん「いや、特には……(笑)。いやいや、なくはないです!厳しいこともなくはないんです!先輩から厳しいことも結構言われるんですけど、僕はあんまり気にしないタイプというか(笑)。仕事をするなら、楽しくしたほうがいいと思うんですよね。それに、僕はすごく周りの環境に恵まれていて、指導医や先輩も本当にいい方たちばかりなんです。同期もみんな仲がよくて、なにか集まりがあれば全員参加するくらいです。この環境には本当に感謝しています。もちろん、夜間や休日の仕事もありますけど、そんなにきつくはないですよ。先輩も気遣ってくれて。ちゃんと休みもあります」

こちらの心配も消し飛ぶような、思いのほか明るい声が返ってきた。その様子から、忙しい中でも前向きに仕事に取り組んでいる様子が伺える。もちろん、日々命と向き合う医療現場での仕事は、楽しいことばかりではないだろう。それでも、周りの人々や環境に感謝しながら働けるのは、もちろん病院側の対応もあるが、尾関さんご自身の人柄がなせることなのかもしれない。

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