患者目線で選んでいただいた眼内レンズで、
目に焼き付けに行きたい場所
弘美さん「名古屋芸術大学を退職してすぐですから、2012年の5月、70歳で『名古屋アイクリニック』で多焦点眼内レンズの手術を受けました。白内障で、パソコンが見えない、新聞が読めない、手紙が書けない、本当に何をするのにも困っておりました。それが、術後は眼鏡をかけなくても、遠くも近くもよく見えるので、高速道路の運転も怖くなくなりましたし、手にしたものもしっかり読めます。手術から10年近くたった今も、快適に過ごしています」
光明さん「妻だけでなく、娘もかなりの近視でぶ厚い眼鏡をかけていましたが、『名古屋アイクリニック』で近視矯正手術を受けてから非常によく見えるというので、私も院長の中村先生に“多焦点眼内レンズを入れたい”と申し上げたところ、 “絵描きさんの目を触るのは、ためらわれますね”とおっしゃって、慎重に検討したいと言ってくださったのです。その結果、左右の焦点距離が異なるレンズをいれるという、絵描きの目線、つまり患者の目線に立った親身なご提案をしてくださいました。2015年11月に手術を受けましたが、宣伝文句の通り、20歳の頃の目に戻り、はっきりと物が見え、色が鮮やかによみがえりました!」
弘美さん「宣伝といえば、主人の個展のお話をしておかなくてはいけませんね。先ほど、主人もお話しましたが、画家は一般的に一つのモチーフを極めることになるので、個展となると同じテーマの絵がずらりと並ぶことになるのですが、主人の場合は、モチーフが4つありますので、いろいろな絵があって眺めていて楽しいって、よく言われます。ぜひ見にいらしてくださいね」
最後にしっかり名プロデューサーぶりを発揮して、ご主人の個展の宣伝をされた奥さま。お二人とも、画家として、声楽家として、多くのファンを持つ一流の芸術家であられるのだが、間違いなく画家・三輪光明の一番のファンは妻の弘美さんであり、声楽家・三輪弘美の一番のファンは夫の光明さんなのだ。
芸術のため世界各国を旅してきた二人だが、新型コロナ感染症が終息したら、鮮やかな色を取り戻した瞳で、ぜひとも見に行きたい場所が日本国内にあるという。満州から引き揚げてきた弘美さんが最初に踏んだ祖国の地・博多(福岡県)と、同じように台湾から引き揚げてきた光明さんがたどり着いた門司(山口県)だ。平和への祈りを込めた、互いの命を尊ぶ夫婦の大切な旅が、一日も早く実現してほしいと願う。
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