白内障の原因の多くは加齢ですが、若くても眼にケガをした場合や、アトピー性皮膚炎や糖尿病など全身疾患の合併症として起こる場合、また紫外線などが原因で白内障を発症する場合もあるのです。
 
なかでも油断できないのがアトピー性皮膚炎です。痒いからと無意識に眼を擦ったり、叩いたりといった行動を繰り返すことが、白内障を発症させる要因と考えられています。白内障に限らず、若い人は病気の進行が早い傾向にあり、アトピー性皮膚炎から白内障を発症したあと、半年程度の間に視力が低下してしまう20～30代の人もいるのです。

また、紫外線も侮れません。40代・男性の患者さんは運転免許の更新に行った際、視力検査に引っかかってしまいました。これがきっかけで眼科を受診し、白内障の初期であることが判明しました。彼の趣味はキャンプやマラソンなどアウトドア系が多かったことから、紫外線が原因ではないかと、医師より説明されたそうです。
日差しの強い日は、眼を守るためにサングラスを使用するとよいでしょう。