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目に関するQ&A

Q:昼間にゴーグルをせずに溶接をしていましたが、夜になって両目が痛くて眠れません。緊急に眼科を受診した方がよいですか?

紫外線による角膜炎、いわゆる電気(性)眼炎の可能性があります。すぐに眼科を受診して処置を受けてください。

電気溶接や殺菌灯などの人工灯から出る紫外線で障害されて起きる表層角膜炎は、電気(性)岩塩と言われています。冬山登山やスキーで直接紫外線を浴びて起こる角膜炎、いわゆる雪眼炎(雪目)と基本的には同じものです。
角膜は黒目と呼んでいる透明な膜のことですが、ここでは紫外線の約90%を吸収するため、外からの過剰な紫外線は角膜の細胞を障害します。紫外線を浴びて8~12時間後に両眼の黒目に炎症が起きて傷がつきます。フルオレセイン染色(角膜の状態を調べる薬品)で角膜上皮は微細点状に染まります。
まれに目の中にも炎症が出ることがあります。ゴロゴロしたり、涙が止まらなかったり、目の赤みもひどくなります。痛みが強く、眼が開けられないこともあります。診察の時には麻酔の目薬を点して、痛みをとって目を開けれるようにした上で診察を行います。十分な検査、診察をした上で、コンタクトレンズによる障害やドライアイによる角膜の傷など、他の病気と鑑別する必要があります。溶接などの作業をしていたのであれば、白目や黒目にものが刺さっていないか、とくに鉄粉など入っていないかどうかをしっかりと診てもらっておく必要があるでしょう。もし、黒目や白目にものが刺さっている場合も、自分で無理に取ったりせず、眼科で取ってもらうようにしてください。
電気(性)眼炎予防のため、溶接作業のときは、紫外線吸収サングラスや保護用ゴーグルを着用することが大切です。

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