目に関するQ&A
Q.額に発疹(帯状疱疹)が出ており、目も充血してチカチカします。よい治療法はありますか。
A.おそらくヘルペスウイルスによる角膜炎を起こしていると思われます。最近ではこのウイルスによく効く軟膏がありますので、悪化しないようできるだけ早期の治療開始をお勧めします。
■帯状疱疹とは
帯状疱疹は水痘帯状疱疹ウイルスによる病気で、一度このウイルスに感染するとウイルスは体の神経に潜み、体調を崩したりして弱ってくると、逆にウイルスは元気になり、皮膚に発疹を伴って出てきます。この発疹は痛みを伴うことと、必ず顔、体の左右どちらかだけに出現し、体の中心線を超えて広がることはないので診断は簡単につきます。目は三叉神経(第一枝)がウイルスに侵されると症状が出てきます。この神経の支配領域は皮膚でいうと、額から上まぶた、鼻先までで、この部位に発疹が出ると、目にも症状が出る可能性があります。軽い症状だと結膜(白目)の充血、目やに程度ですみますが、角膜(黒目)にも病変が出てくることがあります。
また、目の表面だけでなく奥にまで病変が及ぶこともあり、虹彩毛様体(ブドウ膜)、網膜などが侵されることがあります。こうなると視力にも影響してきますので心配です。まれに発疹を伴わない眼部帯状疱疹ヘルペスもあり、発疹がないからといって目は大丈夫ということではありません。
■検査では何を調べますか
検査は発疹があれば症状のみで診断ができますが、目のみの症状の場合は、角膜の知覚が低下したり、角膜に特徴的なキズ(びらん)を呈することが多く、これにより診断します。最近では涙液などから直接、ウイルスDNAを調べる方法(PCR法)もあります。血液検査(ウイルス抗体価)でも調べられますが、時期によりこの抗体価が変動するため、決定的な検査法とは言えません。
■治療法
治療法は、現在バラシクロビルやアシクロビルというヘルペスウイルスによく効く抗ウイルス剤がありますので、これを症状に応じて、点滴、内服、点眼で使用します。また、二次感染予防のために抗生剤の点眼、消炎のためにステロイドの使用を行うことがあります。
また、眼部帯状ヘルペスは免疫機能の衰えている高齢者や全身疾患で治療中の方に発症すると重症になりやすいので注意が必要です。
■帯状疱疹とは
帯状疱疹は水痘帯状疱疹ウイルスによる病気で、一度このウイルスに感染するとウイルスは体の神経に潜み、体調を崩したりして弱ってくると、逆にウイルスは元気になり、皮膚に発疹を伴って出てきます。この発疹は痛みを伴うことと、必ず顔、体の左右どちらかだけに出現し、体の中心線を超えて広がることはないので診断は簡単につきます。目は三叉神経(第一枝)がウイルスに侵されると症状が出てきます。この神経の支配領域は皮膚でいうと、額から上まぶた、鼻先までで、この部位に発疹が出ると、目にも症状が出る可能性があります。軽い症状だと結膜(白目)の充血、目やに程度ですみますが、角膜(黒目)にも病変が出てくることがあります。
また、目の表面だけでなく奥にまで病変が及ぶこともあり、虹彩毛様体(ブドウ膜)、網膜などが侵されることがあります。こうなると視力にも影響してきますので心配です。まれに発疹を伴わない眼部帯状疱疹ヘルペスもあり、発疹がないからといって目は大丈夫ということではありません。
■検査では何を調べますか
検査は発疹があれば症状のみで診断ができますが、目のみの症状の場合は、角膜の知覚が低下したり、角膜に特徴的なキズ(びらん)を呈することが多く、これにより診断します。最近では涙液などから直接、ウイルスDNAを調べる方法(PCR法)もあります。血液検査(ウイルス抗体価)でも調べられますが、時期によりこの抗体価が変動するため、決定的な検査法とは言えません。
■治療法
治療法は、現在バラシクロビルやアシクロビルというヘルペスウイルスによく効く抗ウイルス剤がありますので、これを症状に応じて、点滴、内服、点眼で使用します。また、二次感染予防のために抗生剤の点眼、消炎のためにステロイドの使用を行うことがあります。
また、眼部帯状ヘルペスは免疫機能の衰えている高齢者や全身疾患で治療中の方に発症すると重症になりやすいので注意が必要です。