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目に関するQ&A

Q:年とともにまぶたが下がってきて、最近では指でまぶたを持ち上げないととても見えにくいのですが、治すことはできますか。

A:多くの場合は手術で直すことができますが、まぶた以外に原因があることも考えられますので、まずは眼科にかかり、どのような治療がよいか相談してください。

■眼瞼下垂とは
これは、「眼瞼下垂」といって、目を開くためのまぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)が、働きにくくなり、まぶたが下がっている状態です。
多くは加齢により、この筋肉の付着部が緩むために起こります。まぶたを持ち上げるゴムひもが緩んだ状態をイメージしてください。加齢のほかに、白内障などの目の手術後や、コンタクトレンズを長く使っていた後などでも起こります。

■治療
手術は緩んだ筋肉を縫い縮めたり、緩んだ付着部を元の位置に縫い直したりすることで、まぶたを持ち上げやすくするものです。
まぶたの表面から手術する方法と、まぶたの裏から手術する方法もあります。
まぶたの裏からの手術は短時間で行えます。手術後は「視野が広がり明るくなった」「顎を上げずに物を見ることができるようになった」など、物を見るのに努力がいらなくなったことを喜ぶ人が多いようです。皮膚がたるんでいる場合もあるので、余分な皮膚を切除し縫い縮める手術もあります。

■原因の検索が重要
眼球そのものに問題がなくても、まぶたが下がっていて物が見えにくいこともありますし、眼底出血などのために上の方が見えにくい状態の場合には、眼瞼下垂の手術を受け、まぶたを持ち上げても、見えにくさが解決されるとは限りません。また、眼瞼挙筋が働きにくくなっている原因が、神経の麻痺や筋肉そのものの特殊な病気であったり、目を閉じる筋肉の痙攣であったりすることもありますので、まずは眼科の総合的な診察を受け、相談してみるとよいでしょう。
 

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