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Q:子どもが3歳児検診で斜視と診断されました。どうしたらよいでしょうか。

A:斜視には他の眼疾患を伴っているケースや、弱視といって、視力が正常に発達していないこともありますので、早めに専門医の診断を受ける必要があります。

■斜視の治療は焦らずに根気強く
治療は斜視の状態によって異なります。時には手術が必要な場合もありますが、メガネをかけることで斜視が改善される場合もあります。
子どもの斜視をそのままにしておくと、両眼視機能(物を立体的に見る力など)の発達が遅れてしまうおそれがあります。この両眼視機能は子どものうちにしか発達しませんので、早めに斜視の治療を始めることが重要です。子どもの斜視の治療は一度の受診では終わらず、検査を複数回行い、病状を把握し、治療方針を決めるため日数がかかることも珍しくありません。治療を中断することなく、焦らずに根気よく通院することが大切です。

■眼科受診の前に
受診の前に次のことをチェックしておくと診察がスムーズに進みます。
①家庭で子どもの目をよく観察し、眼科医に伝えましょう。目が外に外れるのか、内に寄るのか、上下にずれるのか、いつも同じ目が斜視になるのか、左右交互になるのか、視線がまっすぐになるときがあるのか、いつも視線がずれているのか、外に出た時まぶしがって片目をつぶったりするのか、頭をいつも同じ方向にかしげたり、回しているのか、等々です。
②赤ちゃんの頃の写真を見て、いつから斜視が起こっているのか調べてみましょう。よく分からない時は、各年齢の顔がはっきりと写っている写真を選び、診察時に眼科医に見てもらうのがよいでしょう。
③視力検査の練習をしておきましょう。子どもが視力検査を理解できず、検査に集中しないため視力が測れないと、それだけ診断が遅れてしまうからです。白い紙に黒いペンでアルファベットの「C」の文字を太く書き、子どもに見せて、どちらが開いているか、指で示す練習をしてみましょう。実際の視力検査では、左右の見え方の差を調べるために、検査用のメガネをかけたり、ガーゼなどで片目を隠すことがあります。ところが、子どもはこれを嫌がってはずしてしまうことが多いので、家庭で練習をしておくのもよいでしょう。

 

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