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目に関するQ&A

Q:2歳の子供がいますが、目が寄っているように見えます。どうしたら良いでしょうか。

A:一般に、物を見る時には両目とも見ようとするものの方に向いていますが、どちらか片方の目が目標物と違う方向に向くことがあります。これが斜視と呼ばれるものです。一見斜視のように見えても、偽斜視といって本当はそうではない場合もあります。斜視の種類によっては手術が必要な場合もありますので、なるべく早めに専門医の診断を受けることをお勧めします。

■斜視の分類
斜視は、物を見ているときに片方の目がどの方向にずれているかによって内斜視・外斜視・上斜視などに分類されます。一方、鼻の低い赤ちゃんで白目の内側の部分が見えないために目が内に寄っているかのように見える場合がありますが、これは顔の成長に伴って鼻の根元も成長するため、次第に目立たなくなっていきます。このように、斜視のように見えても実際は斜視でないものを偽斜視と言います。

■視能矯正
子供の斜視は、両眼視(両方の目を同時に使うこと)の最も発達する幼児期に発見し、治療を始めることが大切です。両眼視ができない状態で放っておくと、物を立体的に感じられなくなったり、斜視になった方の目が使われずに弱視になったりすることがあります。
また、家庭での子供の様子から斜視を発見することができる場合もあります。例えば物を見るとき「顔を傾けて見る」「アゴを上げて(下げて)見る」「片目をつぶって見る」など、何か見づらそうな行動をするときには斜視が疑われることもあります。斜視には、常に片方の目がずれている恒常性のもの、時々斜視が現れる間歇性のもの、斜視の日とそうでない日が交互に現れる隔日性のものなど、色々な種類があるので、日ごろから子供の目や行動をよく観察し、それを眼科にかかった際に伝えておくと、手術の適応や治療方針を決める上で参考になることがあります。
 

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