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目に関するQ&A

Q:カラーコンタクトレンズは目に悪いのでしょうか。

A:質の良いものを正しく使いましょう。

現在わが国のコンタクトレンズ使用者は1500万人と言われていますが、今後も近視人口の増加や、中高年向けの遠近両用コンタクトレンズの普及に伴い、今後ますます使用者が増えていくと思われます。
コンタクトレンズの主流は、ハードから使い捨てコンタクトレンズに変わり、またその素材も改良され、以前に比べ目にやさしく、安全なものになってきました。
しかし日本眼科医会の調査によれば、コンタクト使用者の7~10%に眼障害が発生していると言われており、確かに目の症状を訴え眼科を受診する患者さんは後を絶ちません。その理由として、日々のケアの怠慢や誤った使用法、特に長時間の使用や不潔な使い方友達同士の使いまわしなどが挙げられます。
さて、最近では近視矯正ではなく、おしゃれ目的で使用するカラーコンタクトレンズによるトラブルが特に問題になっています。なぜなら、カラーコンタクトレンズは以前は単なる雑品として取り扱われていたため、何の規制もなく、眼科医の処方を得ずに化粧品と同様に店頭販売、あるいはインターネットによる通信販売がされていたからです。そしてトラブルのほとんどがこのような場合に起こっていました。
その後、カラーコンタクトレンズは通常の視力矯正用コンタクトレンズと同様に、高度管理医療機器として取り扱われるようになったため、粗悪な製品がなくなることによって、眼障害が激減することを期待しましたが、現実には逆に増えているようです。
おそらく、カラーコンタクトレンズを使用する人の数が急増したためと、いまだに雑貨屋やインターネットで購入できるためと思われます。トラブルを避けるためには、安全性や品質が不確かな輸入品は避け、信頼できるコンタクトレンズメーカーによる安全性が保証されている承認品を使用することが第一です。そして定期的に眼科医の診察を受け、常にケアを怠らないことが肝要です。
特に若い方が使用されるコンタクトレンズ。その後の長い人生を考えて、しっかり目の大切さを理解した上で、正しく使ってほしいと考えています。

◆コンタクト使用7か条
①購入前は眼科に行こう
②添付文書をよく読んで正しく使おう
③装用期間を守ろう
④異常があったらすぐに眼科に行こう
⑤友達との貸し借りはやめよう
⑥ケア用品を使ってケアしよう
⑦定期検査は必ず受けよう

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