目に関するQ&A
Q;コンタクトレンズは安全なものと思っていますが、使用時間や用法を守らないとどのようなことが起こるのでしょうか。
A:コンタクトレンズは角膜という繊細な身体の一部分に直接のせるわけですから、使用方法を間違えると、角膜の細胞障害など取返しのつかないことになる可能性があります。
■角膜には酸素が必要
コンタクトレンズは角膜という眼の表面の黒目の部分に直接のせるレンズです。角膜も身体の他の器官と同様に酸素を必要としており、もし酸素が足りない状態が長く続くと、角膜の細胞がどんどん死んでしまいます。しかも、この角膜の細胞は一度死んでしまうと、新しく作られることはありません。
角膜の細胞は、角膜全体に栄養を行き渡らせる役割をしており、栄養が不足すると、透明だった細胞がどんどん白く濁ってしまいます。
このように、角膜はいつも酸素と栄養を必要としているのです。しかしコンタクトレンズを角膜の上にのせると、角膜が空気に直接触れずにレンズ越しに酸素を得ていることになります。
最近のコンクトレンズは酸素透過性が高いものが多く、かなりの酸素を得ることができるのですが、それでも裸眼の状態にはかないません。コンタクトレンズを何年も使用している人は、コンタクトレンズをしていない人に比べ、角膜の細胞の数が少ないという報告もあります。
ですから、装用時間は医師の許可よりも長くならないようにすること、またコンタクトレンズを選ぶときは酸素透過性の高いものを選ぶことをお勧めいたします。
■ソフトとハード、どっちがいいの
コンタクトレンズには、ソフトレンズとハードレンズがあります。ソフトレンズでは、最近は一日の使い捨てや1~2週間で交換するタイプが主流です。使い捨てタイプのレンズは、その都度新品の清潔なレンズを使えるというメリットがありますが、もともと使い捨てでの使用を前提に設計されているため、酸素透過性や洗浄後の清潔度などは連続装用のハードレンズより劣ります。そのようなレンズをもったいないからと使い続けると、重症な感染症になり、大切な角膜を傷めることになります。
実際、使用期限を過ぎたレンズを装用し続けて角膜炎になり、角膜が真っ白に濁って非常に痛い思いをされた人がたくさんいます。必ず使用期限を守りましょう。一方ハードレンズでは、ソフトレンズよりもバイキンが繁殖しにくく、酸素透過性も高いものが多いです。しかし、使用感がやや劣るという欠点もあり、たとえ連続装用のものでも専用のケア用品で洗浄する必要があります。
■レンズの交換時期は
使用頻度や使用方法などによって異なりますが、通常型のソフトレンズは約1年、ハードレンズは約2年で交換した方がよいでしょう。それ以上使用することは、レンズの性質上よくありません。レンズの表面に傷がついていたり、除去不可能な蛋白などの汚れが付着していたり、酸素透過性が低くなっているので、必ず取り換えるようにしましょう。
■角膜には酸素が必要
コンタクトレンズは角膜という眼の表面の黒目の部分に直接のせるレンズです。角膜も身体の他の器官と同様に酸素を必要としており、もし酸素が足りない状態が長く続くと、角膜の細胞がどんどん死んでしまいます。しかも、この角膜の細胞は一度死んでしまうと、新しく作られることはありません。
角膜の細胞は、角膜全体に栄養を行き渡らせる役割をしており、栄養が不足すると、透明だった細胞がどんどん白く濁ってしまいます。
このように、角膜はいつも酸素と栄養を必要としているのです。しかしコンタクトレンズを角膜の上にのせると、角膜が空気に直接触れずにレンズ越しに酸素を得ていることになります。
最近のコンクトレンズは酸素透過性が高いものが多く、かなりの酸素を得ることができるのですが、それでも裸眼の状態にはかないません。コンタクトレンズを何年も使用している人は、コンタクトレンズをしていない人に比べ、角膜の細胞の数が少ないという報告もあります。
ですから、装用時間は医師の許可よりも長くならないようにすること、またコンタクトレンズを選ぶときは酸素透過性の高いものを選ぶことをお勧めいたします。
■ソフトとハード、どっちがいいの
コンタクトレンズには、ソフトレンズとハードレンズがあります。ソフトレンズでは、最近は一日の使い捨てや1~2週間で交換するタイプが主流です。使い捨てタイプのレンズは、その都度新品の清潔なレンズを使えるというメリットがありますが、もともと使い捨てでの使用を前提に設計されているため、酸素透過性や洗浄後の清潔度などは連続装用のハードレンズより劣ります。そのようなレンズをもったいないからと使い続けると、重症な感染症になり、大切な角膜を傷めることになります。
実際、使用期限を過ぎたレンズを装用し続けて角膜炎になり、角膜が真っ白に濁って非常に痛い思いをされた人がたくさんいます。必ず使用期限を守りましょう。一方ハードレンズでは、ソフトレンズよりもバイキンが繁殖しにくく、酸素透過性も高いものが多いです。しかし、使用感がやや劣るという欠点もあり、たとえ連続装用のものでも専用のケア用品で洗浄する必要があります。
■レンズの交換時期は
使用頻度や使用方法などによって異なりますが、通常型のソフトレンズは約1年、ハードレンズは約2年で交換した方がよいでしょう。それ以上使用することは、レンズの性質上よくありません。レンズの表面に傷がついていたり、除去不可能な蛋白などの汚れが付着していたり、酸素透過性が低くなっているので、必ず取り換えるようにしましょう。