目に関するQ&A
Q:糖尿病の気があると言われました。糖尿病とはいったいどんな病気ですか。
A:血液中の糖分の量をコントロールするシステムが壊れている状態で、慢性化すると全身の毛細血管が障害され、様々な合併症を引き起こす怖い病気です。
■日本人の糖尿病患者は年々増加している
糖尿病は「ぜいたく病」とも言われてきました。一昔前の日本では糖尿病を見かけること自体が難しかったものです。しかし、最近では食生活が欧米化し、より便利になった社会システムにより運動不足の人が増えたため、だんだんと糖尿病が増えてきました。もはやその数はアメリカ並みとなっています。
■糖尿病とはどんな状態か
尿は身体中の老廃物が血液中に運ばれ腎臓でこし出されたものです。したがって、糖尿病(尿に糖分がたくさんある)ということは血液中にも糖がたくさんあるということを意味します。もちろん、正常の人でも食事を摂れば、糖分は消化管から吸収され、一時的に高血糖となりますが、インシュリン(膵臓で分泌されるホルモンの一つ)が血液中の糖分を細胞に取り込ませて、血糖値を下降させます。
しかし、糖尿病の人ではこのインシュリンが何らかの理由で不足、またはインシュリンに対する感受性が低下しているため、細胞の中に糖分を取り込めないのです。血液中の糖分の量をコントロールするシステムが壊れている状態が糖尿病と言えましょう。
■糖尿病になるとどのような症状が出るか
糖尿病になると、どんな不都合が生じるでしょうか。まずインシュリン不足により、糖を取り込めない(糖分をエネルギーとして使えない)ことです。血糖値が高くても糖を利用できなければ、実際には栄養不足と同じ状態であり、身体に色々な機能障害を引き起こします。
「貯金はあっても、キャッシュカードがないので、お金を引き出せない貧乏な状態」をイメージしてください。また、糖分は身体の水分を奪うので、何度もトイレに行きたくなったり、のどが渇く症状が出て、脱水になりやすくなります。これが重症化すると糖尿病性昏睡といって脳の機能が停止し、死に至ることさえあるのです。
■糖尿病は全身の血管を障害する
慢性化すると、糖が血管を障害します。その結果、血管壁はもろくなり、やがて小さな裂け目ができてしまいます。血漏れを防ぐために「血栓」という血の中に存在するオモチのような成分が裂け目を埋めますが、この過程は繰り返されるので、オモチはどんどん分厚くなり、血管の内腔はだんだんと細くなって(動脈硬化)、最悪の場合、血管は詰まってしまいます。
この現象が脳で起これば脳卒中、心臓で起これば心筋梗塞、腎臓で起これば腎不全となり、命にかかわる状態を招くので、非常に恐ろしい病気であることを心に留めなくてはなりません。そして厄介なことに糖尿病は一度かかると完全に治ることはない病気なのです。
■日本人の糖尿病患者は年々増加している
糖尿病は「ぜいたく病」とも言われてきました。一昔前の日本では糖尿病を見かけること自体が難しかったものです。しかし、最近では食生活が欧米化し、より便利になった社会システムにより運動不足の人が増えたため、だんだんと糖尿病が増えてきました。もはやその数はアメリカ並みとなっています。
■糖尿病とはどんな状態か
尿は身体中の老廃物が血液中に運ばれ腎臓でこし出されたものです。したがって、糖尿病(尿に糖分がたくさんある)ということは血液中にも糖がたくさんあるということを意味します。もちろん、正常の人でも食事を摂れば、糖分は消化管から吸収され、一時的に高血糖となりますが、インシュリン(膵臓で分泌されるホルモンの一つ)が血液中の糖分を細胞に取り込ませて、血糖値を下降させます。
しかし、糖尿病の人ではこのインシュリンが何らかの理由で不足、またはインシュリンに対する感受性が低下しているため、細胞の中に糖分を取り込めないのです。血液中の糖分の量をコントロールするシステムが壊れている状態が糖尿病と言えましょう。
■糖尿病になるとどのような症状が出るか
糖尿病になると、どんな不都合が生じるでしょうか。まずインシュリン不足により、糖を取り込めない(糖分をエネルギーとして使えない)ことです。血糖値が高くても糖を利用できなければ、実際には栄養不足と同じ状態であり、身体に色々な機能障害を引き起こします。
「貯金はあっても、キャッシュカードがないので、お金を引き出せない貧乏な状態」をイメージしてください。また、糖分は身体の水分を奪うので、何度もトイレに行きたくなったり、のどが渇く症状が出て、脱水になりやすくなります。これが重症化すると糖尿病性昏睡といって脳の機能が停止し、死に至ることさえあるのです。
■糖尿病は全身の血管を障害する
慢性化すると、糖が血管を障害します。その結果、血管壁はもろくなり、やがて小さな裂け目ができてしまいます。血漏れを防ぐために「血栓」という血の中に存在するオモチのような成分が裂け目を埋めますが、この過程は繰り返されるので、オモチはどんどん分厚くなり、血管の内腔はだんだんと細くなって(動脈硬化)、最悪の場合、血管は詰まってしまいます。
この現象が脳で起これば脳卒中、心臓で起これば心筋梗塞、腎臓で起これば腎不全となり、命にかかわる状態を招くので、非常に恐ろしい病気であることを心に留めなくてはなりません。そして厄介なことに糖尿病は一度かかると完全に治ることはない病気なのです。