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目に関するQ&A

Q:サングラスをしないでスキーをしてしまい、帰りの車の中で両目が急に痛くなりました。どうしたらよいでしょうか。

A:おそらく紫外線による角膜障害である雪目になったと思われます。目薬を点し、しばらく目を安静にするといいでしょう。

■紫外線は目にどんな影響があるの
紫外線が肌に良くないことは皆さんご存じかと思いますが、目にとっても大敵だということはご存じですか。太陽光線中の紫外線はその波長によってUVC(200~290ナノメートル)、UVB(290~320ナノメートル)、UVA(320~400ナノメートル)の三種類に分けられます。本来UVCはオゾン層により吸収されるため、地上にはほとんど届きません。しかし、環境問題として取り上げられているように、最近はオゾン層の破壊が進み、一部は地上に届いているのではないかと言われています。
一方、300~400ナノメートルの紫外線(UVB、UVA)は角膜を通って水晶体で吸収されるため、白内障などを引き起こします。また特に290ナノメートル前後の紫外線は角膜で吸収され、雪目などの角膜障害を起こします。太陽の光に含まれる紫外線の量は、日中高度が高くなるほど多くなるため、夏はより多くなります。地上に到達した紫外線は地面に吸収されますが、雪面ではそのほとんどが反射されますので、短時間紫外線を浴びただけでも障害が強くなります。おおよそ2時間くらい紫外線を浴びると障害が出ると言われていますので、必ずサングラス、ゴーグルを装用するようにしましょう。

■雪目の症状と治療

雪目になると角膜の表層に細かい傷がつき、強いまぶしさや痛み、涙が止まらなくなるなどの症状が出ます。これも1~2日も安静にすれば自然に軽快しますが、その間感染など起こさないよう抗生物質の点眼を点したり、痛みを和らげるために眼軟膏を入れるなどして治療を行います。これほど強くなくても、紫外線は多かれ少なかれ角膜に障害を及ぼすため、日差しが強い日に外出する際は、薄い色でよいので、UVカットレンズの入ったサングラスをかけることをお勧めします。


 

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