目に関するQ&A
Q:いつも涙目で、ハンカチで拭いてばかりいます。何か良い治療法はありますか。
A:目薬で治るものから手術で治るものまでいろいろあります。原因によって様々な治療法がありますので、「年のせい」とあきらめず、眼科医に相談してください。
人の涙はまばたきのたびに、涙腺という場所からしぼり出されては目頭にある小さな点(涙点)から吸い取られて、鼻からのどへ排出されるということを繰り返しています。水道の蛇口から出る水と、排水口から排出される水をイメージしてください。
ここで、「涙目」の原因を考える場合、大きく二つに分けられます。一つは、結膜炎や逆さまつ毛など目の表面に何らかの刺激があるために出てくる涙の量が増えている場合で、蛇口がいっぱいに開かれたイメージです。もう一つは、涙が吸い取られる道に何らかの異常がある場合で、排水口が狭かったり、完全に詰まっていたり、または吸い取るポンプの力が弱かったりするイメージです。
ここで、「涙目」の原因を考える場合、大きく二つに分けられます。一つは、結膜炎や逆さまつ毛など目の表面に何らかの刺激があるために出てくる涙の量が増えている場合で、蛇口がいっぱいに開かれたイメージです。もう一つは、涙が吸い取られる道に何らかの異常がある場合で、排水口が狭かったり、完全に詰まっていたり、または吸い取るポンプの力が弱かったりするイメージです。
■涙目の治療
結膜炎や逆さまつ毛などにより、出てくる涙の量が増えている場合の涙目は、これらに対する目薬や時には手術による治療を行います。
一方、吸い取られる道の異常と思われる場合には、その程度と場所によって治療が異なります。たとえば、道の途中が狭くなっている場合(鼻涙管狭窄など)あるいは、軽度の閉塞の場合は、涙道内視鏡を用いた涙道チューブ挿入術を行い、詰まっている部分を開通させ、チューブを留置することにより涙道を再建します。
それでも再度狭くなってしまう場合や、完全に詰まっている場合(鼻涙管閉塞など)は、涙嚢鼻孔吻合術という新しい通り道をつくる手術を考えます。
また、「ある日突然涙があふれるようになった」というような場合は、顔面神経麻痺の急性期なども考えられ、これは対処が早ければ点滴治療でかなり改善の見込みがありますので、早めに受診しましょう。このほかにも「涙目」の原因は加齢、点眼薬や抗がん剤の副作用、涙道ポリープや眼傷、感染や顔面骨折、先天性の涙道閉塞など様々ですが、「年のせい」とあきらめず、まずは眼科での原因調べから始めてください。
一方、吸い取られる道の異常と思われる場合には、その程度と場所によって治療が異なります。たとえば、道の途中が狭くなっている場合(鼻涙管狭窄など)あるいは、軽度の閉塞の場合は、涙道内視鏡を用いた涙道チューブ挿入術を行い、詰まっている部分を開通させ、チューブを留置することにより涙道を再建します。
それでも再度狭くなってしまう場合や、完全に詰まっている場合(鼻涙管閉塞など)は、涙嚢鼻孔吻合術という新しい通り道をつくる手術を考えます。
また、「ある日突然涙があふれるようになった」というような場合は、顔面神経麻痺の急性期なども考えられ、これは対処が早ければ点滴治療でかなり改善の見込みがありますので、早めに受診しましょう。このほかにも「涙目」の原因は加齢、点眼薬や抗がん剤の副作用、涙道ポリープや眼傷、感染や顔面骨折、先天性の涙道閉塞など様々ですが、「年のせい」とあきらめず、まずは眼科での原因調べから始めてください。