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目に関するQ&A

Q:子どものころからアトピーがひどく、最近は目も見にくい感じがします。すぐに眼科にかかった方がいいでしょうか。

A:なんらかの目の障害があると思われます。早めに眼科を受診してください。その時はステロイドを使用しているか主治医の先生に確認しておいてください。


■アトピーによる目の病気

アトピーは皮膚のかゆみが大変強く、人によっては目の周りのかゆみのために、知らず知らずのうちに、目をたたいてしまうこともあります。

アトピーに伴う目の病気には、結膜炎、円錐角膜、ドライアイ、白内障、網膜剥離などがあり、さらに治療に使われるステロイドの副作用の一つとしては緑内障もあります。

結膜炎は、増殖性変化を伴う重症性の結膜アレルギーが多く、角膜にも障害を伴い、強い痛みや視力の低下もありえます。内服も含めて積極的なステロイド治療が必要ですが、皮膚科で脱ステロイド療法をされている方は、十分連絡を取る必要があります。

白内障は前嚢、後嚢と呼ばれる部分に濁りが出るものが多く、比較的早期から光を見たときににじんで見えたりします。視力的に不自由が生じた時点で手術が行われます。失明する可能性のある網膜剥離は白内障に合併することが多く、通常の網膜剥離よりも見つけにくく、白内障手術の後でわかることもあります。また、より周辺に剥離が疑われれば目を押して調べる場合もあります。治療は、何らかの手術治療が必要になることが多く、その後も定期検診が必要になります。強くこすったりたたくことは控えましょう。

緑内障はステロイドを使用している人に起こる可能性があり、知らず知らずのうちに視神経障害が進行している場合は、見える範囲が狭くなっている人もいます。治療はステロイドの減量、点眼薬で眼圧を下げるなどをしますが、下がらない人には手術が必要になります。

どの眼疾患にせよ、元々のアトピーに対するステロイド治療の有無が眼科の治療方針に影響を与えますので、眼科を受診する前に、主治医に現在の治療を確認しておく方が良いでしょう。また、調子が良くても定期的に眼科受診をして、特に眼底疾患がないかどうかを確認することをお勧めします。

 

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