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子どもの近視抑制

Q:なぜ近視を抑制する必要があるのでしょうか。

近視は発症しても死に直結することがなく、通常はメガネやコンタクトで良好な視力が得られるため、病気としての認識が低かったと言えます。しかし、近視は強くなるほど眼軸(目の長さ)が長くなり、高齢になると合併症のリスクが高まることがわかってきました。
強度近視はもちろん、弱度~中等度の近視であっても発症リスクは無視できないほど高いことがわかっています。
そのため近視の進行が著しい小児期に、医学的に有効な方法を用いて近視の進行を抑制することで、将来の合併症や失明のリスクを下げる必要があります。
2000年代に入ってからは、近視の進行を抑制する予防法についての研究報告は増加しており、オルソKレンズ、ソフトコンタクトレンズ、メガネやアトロピン点眼薬が用いられています。
最新の報告によると、小児期に近視の進行を1D抑制することで、近視性黄斑変性を発症する可能性が40%低減し、視力障害の発生リスクを20%低減すること、しかも、これは近視の程度に関わらないことが示唆されています。
このように、1Dでも近視の進行を抑制できれば、将来的な合併症の発症リスクを大幅に減らすことができるため、早期の予防は大変意義があることと考えられています。
 

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