目に関するQ&A
Q:目がかゆかったのでこすっていたら、白目がぶよぶよになりました。眼科を受診した方がいいでしょうか
A:アレルギー性結膜炎の可能性が高いです。あわてる必要はありませんが、ひどくなることもありますので、早めに眼科を受診することをお勧めします。
■アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎は、結膜に異物がついて、それを排除しようとする免疫反応です。アレルギー性結膜炎になると非常に痒くなります。炎症が強くなると、まぶたが腫れぼったくなったり、異物感、目の痛み、充血が起こります。まぶたの裏側を見るとブツブツとしたコブができています。ひどくなると黒目の表面に傷や濁りが出ることもあります。白目が充血して、結膜に水がたまり、浮腫が起こるため白目がぶよぶよに腫れてしまいます。
アレルギー性鼻炎や蕁麻疹などアトピー素因を持つ人に発症することがしばしばあり、家族にもアレルギー皮膚炎、気管支喘息を見ることもあります。あわてる必要はありませんが、ひどくなることもありますので、眼科にかかることをお勧めします。
アレルギー性鼻炎や蕁麻疹などアトピー素因を持つ人に発症することがしばしばあり、家族にもアレルギー皮膚炎、気管支喘息を見ることもあります。あわてる必要はありませんが、ひどくなることもありますので、眼科にかかることをお勧めします。
■原因調べがポイント
3月ごろになると、決まって耐えられないほどの目のかゆみに悩まされる人が多くいます。アレルギー性結膜炎にはスギ花粉などが原因で起こる季節性のアレルギー性結膜炎と、季節を問わない通年性のアレルギー性結膜炎とがあります。
季節性アレルギー性結膜炎の中では、スギが最も多く、次いでカモガヤ、ブタクサとなっています。発症時期は多少の地域差はありますが、スギ花粉が飛散する2~4月下旬、5月からはカモガヤ、秋にはブタクサなどの雑草植物を原因とした三つのピークの時期があります。都心、郊外など環境による発症率に差はありません。
通年性アレルギー性結膜炎の原因としては、ダニ、ハウスダストが多くありますが、真菌や動物(猫、犬、モルモットなどの上皮やセキセイインコの糞)、点眼薬、化粧品、コンタクトレンズによるものも見られます。
季節性アレルギー性結膜炎の中では、スギが最も多く、次いでカモガヤ、ブタクサとなっています。発症時期は多少の地域差はありますが、スギ花粉が飛散する2~4月下旬、5月からはカモガヤ、秋にはブタクサなどの雑草植物を原因とした三つのピークの時期があります。都心、郊外など環境による発症率に差はありません。
通年性アレルギー性結膜炎の原因としては、ダニ、ハウスダストが多くありますが、真菌や動物(猫、犬、モルモットなどの上皮やセキセイインコの糞)、点眼薬、化粧品、コンタクトレンズによるものも見られます。
■どうやって診断するの?
季節による症状の変動、かゆみの続く期間、目の状態によりアレルギー性結膜炎であるとの診断はつきます。また涙液を採取して結膜に実際にアレルギーが起こっているか否かを判定できる検査もあります。しかし、原因が何かを確定するには、血液検査や、皮膚のスクラッチテストやプリックテストを行い、何のアレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)に感作されているかを調べることがあります。
■治療
治療としては、原因が明らかなものはそれを取り除くことが重要です。たとえば、花粉飛散時期のマスクやメガネの着用、ハウスダストやダニに対する屋内の掃除、ペット飼育の中止などで回避します。また、洗眼や人口涙液などの点眼で目のアレルゲンを洗浄することも効果的です。抗アレルギー作用のある点眼薬を使用することでかゆみを抑えます。症状がひどければ、ステロイド薬や免疫抑制剤の点眼を併用します。花粉症で毎年必ずアレルギー性結膜炎になる人は、症状が出そうな時期より2~3週間前早めに抗アレルギー剤を使用すると症状が軽くすみます。アレルギー体質を改善する治療法に、アレルゲン免疫療法があります。これは、アレルゲンを少しずつ体内に吸収させてアレルギー反応を弱めていく治療法です。近年ではアレルゲンを含む治療薬を舌の下に投与する「舌下免疫法」が登場し、自宅で服用できるようになりました。ただし、治療期間が3~5年と根気のいる治療です。