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目に関するQ&A

Q:ボールが目に当たって腫れました。眼科の受診が必要ですか?

A:まぶたが腫れているだけであれば、腫れのひきとともに見やすくなってくると思われます。目に傷がついたり、目の中で出血が起こっている場合には治療が必要です。手術が必要なこともありますので、必ず眼科を受診してください。


■眼球打撲

目を打ってまぶたが出血して紫色になったり(皮下出血)、白目が出血し赤くなった(結膜下出血)場合、1~2週間で出血や腫れはひきます。また、角膜(黒目)の表面に傷ができた場合も数日で治ります。目を打って見にくくなった場合、目の中で出血していることが多く、それは目の前の方の茶目(虹彩)で多く起こります。このような場合、点眼薬と安静により出血は徐々にひいていきます。目の奥の方の出血は吸収されるのに時間がかかることがあります。
出血以外によく見られるものに、目の奥の網膜が黄色っぽく見える網膜しんとうがありますが、これは自然に軽快します。しかし、網膜に穴があいたり、網膜が根底からはがれる網膜剥離の場合は手術を含めた治療が必要になります。
また、目の周りの骨が折れて見えにくくなることもあります。眉毛の外側の部分を強く打つと、視神経管という視神経の通る骨の管が骨折することがあります。骨折により、骨が視神経を圧迫して、急激に視力が低下します。視神経管のレントゲン検査で骨折が認められた場合、手術によって視神経を圧迫している骨を取り除きます。
目を打った際に多くみられる骨折にもうひとつ、眼窩底骨折があります。眼球を包み込んでいる骨(眼窩)の下の部分はとても薄く弱いため、打撲により骨折することがあります。この骨折部分に目を動かす筋肉(外眼筋)や周りの脂肪などの組織がはまり込み、上を見ようとしても下で引っかかってしまい、思うように目を動かすことができず、ものが二重に見えたりします。レントゲン検査により骨折が認められ、眼球運動に障害がある場合、手術により骨折部分にはまり込んだ筋肉などを元に戻します。
骨が折れていなくても、目の筋肉や筋肉を動かす神経が麻痺して、一つのものが二つに見えることもあり、薬で軽快しないときは、手術を行います。
 
目を打った時、腫れや出血でけががひどく見えても、視力に影響がなく、安静で症状が軽快することもあれば、見た目はそれほど重症のように見えなくても、緊急に手術が必要であったり、視力障害が残る場合もあります。目を打った際には、症状にかかわらず、まずは眼科を受診しましょう。

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