目に関するQ&A
Q:モノビジョンとは何ですか?
「モノビジョン」といって両眼で見ていると気づかない程度に、白内障手術の左右の眼のレンズの度数を少しずらすことで、やや遠くとやや近くが見えるようにする方法があります。分かりやすく極端な言い方をするなら、片方には遠方用、もう片方には近方用のレンズを使用することで、両眼で見たときには近くと遠くが、そこそこ見えやすくなるというわけです。例えば、車の運転やゴルフをする方は、遠い所と1mくらいの距離に合わせたり、部屋の中にいることが多い方には、テレビと机の上に合わせたりすることを勧めます。モノビジョンは、左右の度数の差が1・5ディオプター以内になるのがお勧めです。これ以上ずれると、立体視や両眼視ができなくなるからです。なかには、稀ですがもともと左右差が強く片方ずつで見ることに慣れている場合は、2ディオプター以上ずらすこともあります。医師とよく相談して決めることをお勧めします。なお、モノビジョン法は単焦点眼内レンズなので保険適応になっています。安価で白内障手術を受けることができるのも魅力です。